清水陽平弁護士、神田知宏弁護士と、私、中澤佑一の三人共著の書籍、『ケース・スタディ ネット権利侵害対応の実務-発信者情報開示請求と削除請求-』(新日本法規)の改訂版を2020年12月3日に上梓いたしました。
初版に引き続き3人で議論を重ねながら執筆しており、私自身大きな学びを得られた書籍となっております。
インターネット上の権利侵害対応の分野は非常に変化のスピードが速く、常にアップデートを続けなければたちまちノウハウが陳腐化、周回遅れになってしまいます。
本書の執筆は、今の自分の理解が周回遅れになっていないかをチェックしつつ、さらに進んだ法解釈や手続的ノウハウはないのかという点を徹底的に検証する機会になりました。
取り上げたケースの中には、これが正解!と言いきれない問題もあり、このような事案を受任したらどうするという視点で、三人で議論した結果を”ベター”な対応案として記載するなどもしております。
また、改訂版に当たっての大きな変更点としては、法律相談における弁護士の対応、損害賠償段階の対応、発信者側での対応を充実させました。その結果、どのような立場でも、どのような段階でも、実務家にとって「使える」書籍になったと自負しております。
インターネット上の権利侵害対応に取り組む多くの実務家の方にお読みいただければ幸いです。