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旅行関連の口コミサイトを削除することによって業績を復調することができたケース

  • 執筆者:弁護士松本 紘明

最近客足が減っているのでインターネットを確認してみたら旅行サイトに事実無根の口コミが!

客足が鈍っているが理由が分からない。このようなケースありませんか。特に地方の中小・零細のサービス業をなされている方は一度インターネットの口コミサイトを確認されてみた方がいいかもしれません。

ご依頼者のA社さんは地方で旅行関係のサービス業を営んでいました。最近客数が減少傾向にあると感じていたもののはっきりとした理由はわかりません。そうしたところ、インターネットで会社名を検索してみたところ、口コミサイトに自社の掲示板が開設されサービスに関する苦情が書かれた口コミを発見し愕然としました。しかも、その口コミが投稿された掲示板は非常に影響力のある掲示板でA社さんの名称で検索を行った場合には検索結果の上位に表示され、そのサイト内で検索を行って旅行の計画を立てる人も多いサイトでした。A社さんの掲示板は口コミの数も少なく、今回の口コミはとても目立っておりその内容を確認すれば誰もA社を利用したくとは思えない内容でした。

口コミサイトに対して削除請求へ

投稿された口コミには明らかに事実関係と異なる内容が含まれていました。A社担当者は同業他社からの嫌がらせを疑っていましたが、投稿されてからかなりの期間が経過していたこともあって投稿者を特定する手続きを行うことはできませんでした。しかしながら、口コミの削除請求に関しては、然るべき資料を添付のうえ理由を丁寧に説明することでサイト管理者には削除対応して頂くことができました。

平時の口コミサイト確認が重要

サービス業、特に中小・零細の事業者にとってインターネットの口コミサイトの影響力は無視できないものになっています。

しかも、自分の知らないところで掲示板が作成され、口コミが集積される仕組みのものも多数存在します。こうした現実に対処するためには日頃からサービスの質を向上・維持させるということだけでなく、インターネット上の情報を確認し、事実と反する投稿には削除請求などでブランド力を維持することが重要となります。事実、インターネットでは競業他社などからの嫌がらせも存在します。

今回のA社さんのケースでは投稿から発見までに長期間が経過しており投稿者の特定を行うことはできませんでしたが、投稿が削除されたことで客足が復調しご満足頂くことはできました。

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