解決事例

不貞相手の誹謗中傷を特定し慰謝料を増額させたケース

  • 執筆者:弁護士松本 紘明

不貞相手がインターネット上で自分のことを誹謗中傷している!

不貞相手からインターネット上で事実無根の誹謗中傷を受けたり,プライバシー情報を公開されたりしている方からのご相談でした。

インターネットの投稿は匿名のように思えますが、プロバイダを経由して掲示板等に情報が発信される仕組みであり、これを逆にたどっていけば投稿を行った者を特定することも可能です。

ご相談者の配偶者が不貞行為を行っていたところ、不貞相手がご相談者のことを逆恨みし、インターネット上でご相談者に対して誹謗中傷を行ったりプライバシー情報を投稿していたことをご相談者は第三者からの指摘で初めて知ったのでした。そして、投稿された内容には犯罪を誘発しかねない情報まで含まれていました。

そして、損害賠償請求

ご依頼を受け無事投稿者を特定することができました。そして、配偶者もご相談者のプライベートな情報を不貞相手に伝えていたことが発覚しました。

その後、損害賠償請求を行いましたが、金額面で折り合いがつかず裁判所で争うことになりました。

通常不貞行為の慰謝料は200万円程度が相場といわれるところ、こちらのご相談者は不貞行為の慰謝料とインターネット上での名誉毀損等の慰謝料を合計して約800万円の損害賠償請求が裁判所にて認められ、その金額を全額回収することができました。

不貞行為の影響はインターネットにまで

不貞相手の矛先が配偶者に向けられるケースがあります。

今回のご相談者の場合は不貞行為を行っていない配偶者に対してでしたが、場合によってはこれが不貞行為を行った配偶者に対して向けられるケースもあります。

このような場合、インターネットで情報が拡散されることを早急に防止するとともに二度と同様のことを行わない約束を取り付けることが重要です。

迅速な方針策定と交渉開始のためにも弁護士への早期ご相談をおすすめします。

関連記事

TOP