ネットリテラシー

やってみた!子どもたちへのネットリテラシー教育の第一歩!

  • 執筆者:弁護士船越雄一

高校生への消費生活講座の実施

平成29年10月12日,ご縁がありまして,埼玉県内の高校において,高校3年生向けの消費生活に関する講演を行ってまいりました。

内容は,消費者問題といわれる分野がメインで,生徒たちが高校を卒業し,20歳前後くらいでよくありそうな問題を取り上げました。例えば,ワンクリック詐欺,フィッシング詐欺などインターネットが絡むものや,昔からある架空請求,キャッチセールスのお話をしました。

ただ,私としては,インターネット上の投稿に関する問題も取り扱いたいと思っておりましたので,このチャンスを生かさないわけにはいきません。そこで,講演の中の10分弱を使い,SNS上の投稿の注意点や問題点なども講演内容に含め,お話しさせていただきました。

余談ですが,当日は,季節外れの暑さで,私も大変でしたが,生徒たちは暑さに加え,法律関連の小難しい話をされ,さぞかし大変だっただろうと思いますが,熱心に聞いてくれていました。

高校生たちの反応はどうだったか?

講演は,授業の一環として行われたもので,1コマ目(50分)で講演,2コマ目で講演を受けてのまとめを行うということでしたので,2コマ目に使用する感想などをまとめるアンケート資料も作成しました。

その中では,講演に関する感想や実際に遭遇した事例など回答していただくとともに,弁護士への質問がある場合はそれを記載する項目も用意しました。そうしたところ,30名弱の生徒から,様々な質問が寄せられました。

弁護士業務一般の質問もありましたが,SNSの投稿などのインターネット上のトラブルに関する質問が多くありました。短い時間で,かいつまんだお話しかできなかったのですが,やはりこの分野に関する関心は高いのだなと感じましたし,講演に盛り込んでよかったと思いました。少しではありますが,SNS等の利用に関する知識を提供することができたのではないかと思います。

インターネット上のトラブルに関する話をより具体的に聞きたいという質問もありましたので,今後も同様の講演を行っていくことができれば,徐々にでもネットリテラシー教育の普及が図れるのではないかと実感した良い機会となりました。

今後に向けての反省点・・・。

アンケートの中には,講演の改善点を回答してもらう項目も設けていました。

可能な限りわかりやすく資料をまとめ,説明もわかりやすくしたつもりでしたが,厳しいご指摘をいただきました。精進してまいります。

特に,画像や映像などを利用したほうがわかりやすいというご指摘が多くありました。この点は私もその通りだとは思っているところですが,映像の利用はなかなかハードルが高いため,まずは画像を利用してより分かりやすく,楽しく講演を聞けるように工夫をしていきたいと思います。

高校生の皆さんに,将来少しでもお役に立つ情報を提供できたと思いますし,私自身,ニーズや改善点など学ばせてもらうことができましたので,非常に良い経験ができました。

今後もご縁があれば様々な学校にて講演活動ができればと考えております。

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